Pinehurst Resort No.2 Course(North Carolina)

Pinehurst Resort No.2 Course(North Carolina)
パインハースト・リゾート 「No.2 コース」 (ノースカロライナ州)

西のペブルビーチ、東のパインハーストNo.2と呼ばれるほどゴルファー憧れの名門コース!バンカーショットの練習を十分にしてから臨むべし!

所在地: ノースカロライナ州パインハースト(その他のエリア)
OCから:シャーロット空港経由約7時間
オープン:1907年
プレー日: 2017年8月27日(日)
プレーフィー:390ドル(カート、レンジボール込み)
ウェブサイト: https://www.pinehurst.com/golf/

総合評価
戦略性
メンテナンス
コスパ

ノースカロライナ州パインハーストにあります。「西のペブルビーチ、東のパインハーストNo.2」と言われるほど、アメリカの名門パブリックコースの双璧をなします。ゴルフ誌のBest 100 Golf Course等コースランキングの常連です。これまで何度も全米オープン等の会場にもなり、2024年の全米オープンが開かれることも決まっています。

ここは、いくつものゴルフ場をデザインした名設計家ドナルド・ロスの最高傑作との呼び声が高い戦略的なコースで、リゾートができたのが1895年、そしてこのNo.2コースがオープンしたのが1907年のこと。開場後もドナルド・ロスはコース脇に住み、ひたすら改良を加え続けたと言います。現在ではゴルフコース9つを有する巨大リゾートですが、それでもNo.2は不動の名声を誇ります。他にもNo.4とNo.8はノースカロライナのベスト10に入る名コースなので、チャンスがあればプレーしてみたいものです。

予約は前日に電話が狙い目

プレーの予約ですが、ウェブサイトからは宿泊とセットのプランしか予約することは出来ません。No.2をプレーするパックは最低でも700ドルはかかります(他の8つのコースよりも200ドル高く設定されています)。しかし、前日の朝8時からコースに電話して、もしプレー枠があれば宿泊せずともプレーさせてくれます。今回は日曜日でしたが私1人でのプレーだったので、希望の時間帯で予約できました。

場所はノースカロライナの中心都市シャーロットから車で約2時間。フリーウェイと一般道を乗り継いで行きます。私はパインハースト近くで安い宿を取って、翌日のプレーに備えました。

当日は朝7時頃、ちょうど朝日が昇る頃にコースに到着したのですが、朝日を浴びる松林、白いバンカー、松の赤い落ち葉、緑のフェアウェイの「やうやう白くなりゆく」美しさに言葉を失いました。

白いアーリーアメリカン調のクラブハウスは気品と威厳があり、120年の歴史を感じさせます。

また1999年のここでの全米オープンで、ペイン・スチュアートが劇的な優勝を遂げ、派手なガッツポーズで有名になりました。しかしその4ヶ月後に、彼はプライベートジェットが墜落する事故に遭い、帰らぬ人となりました。パインハーストでは彼の偉業を記念し、クラブハウス前には優勝を決めた時のガッツポーズの銅像が建てられています。

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プレーフィーは390ドルでした。土日、平日、トワイライト等でも均一です。コースに到着した時に「キャディを雇うのか、乗用カートにするか」と聞かれたため「カート」と答えました。しかし実際はゴルフバッグを自分で担いだり、プルカートでプレーする人が多数いました。その場合は15.5ドル引いてくれます。

乗用カートは逆に疲れる

乗用カートは当然ながらカートパス・オンリー。カートパスはフェアウェイの外側、松林の中を通っていることが多いので、毎ホール、毎ショット、カートを降りてボールを打っては、カートに戻りというのを繰り返すため、かなり歩くし、疲れます。今回はカートは私1人の運転だったため、なおさら疲れました。もし歩けると知っていたなら自分でバッグを担いでプレーしたでしょう。カートにGPS等はなく、コース上にも距離マーカーなどはないので、残り距離は自分で測るしかありません。

典型的な東部の林間コース

コースは典型的な東部の林間コースです。ゆるやかなアップダウンがあるホールがいくつかあるものの、基本的には平坦なコースです。長さはフルバック(USオープンティ)で7588ヤード、パー70(76.5/138)、ブルーで6961ヤードのパー72(73.7/133)、ホワイトで6307ヤード、パー72(70.7/126)です。

水が絡んだホールはティショットに池がかかる16番のみ。ひたすら松林に囲まれたホールが続くので、ドラマチックに景色が変わるペブルビーチのようなコースと較べると景観的には面白みがないかもしれません。

バンカーに次ぐバンカー

このコースにはラフがありません。フェアウェイの外側は砂地、つまりバンカーか、砂地の上に大量の松葉が乗った状態。グリーン周りにも多数のバンカーが配置され、これがまたちょっとでもグリーンをそれると面白いようにバンカーに転がり落ちるように設計されています。私はなんと1日で16回もバンカーからショットをするハメになってしまいました。こんなにたくさんバンカーショットをした記憶はありません。おそらく1ラウンドのバンカーショット数の記録でしょう。そういう評判は聞いていたので、前日にバンカーショットだけはたくさん練習していきました。

ブラインドホールとかトリッキーなホールは少なく、ティショットは割とワイドです。しかし両サイドが砂地というホールが続くので、ティショットにはプレッシャーがかかります。さらに砂地の外側には松林が待っていますので、そこまで行くと確実に1打ロスします。

ボールが止まらないグリーン

グリーンのサイズは大きいのですが、ほとんどのグリーンは砲台状で、グリーンエッジは徹底的に刈り込まれているため、グリーンに乗ったと思っても、よほど高いボールでスピンが効いていないと簡単にエッジからこぼれ落ちてしまいます。プロのトーナメントをテレビで見ていると、解説者がボールが止まらないグリーンと言うのをよく耳にしますが、こういうグリーンのことなんだと実感しました。

そしてエッジの外からのアプローチは、ここでのプレーに慣れた人はみんなパターを使っています。グリーンから4~5メートル離れていたとしてもパターです。その理由はサンドウェッジなどを使ってのアプローチした場合、ちょっとでもサイドスピンがかかってしまうとまたもやあらぬ方向へ転がり落ちてしまうからです。この砲台グリーンと刈り込まれたエッジはパインハーストNo.2の際だった個性です。

状態はグリーン、フェアウェイ、バンカーとも最高です。グリーンはものすごく速かったです。

ラウンドメモ

私は1ヶ月ほど前から背筋痛を発症して、この日のゴルフは体調面で不安だらけでした。最初は何とか持っていましたが、12番ホールを終わったあたりから痛みが激しくなり、まともにスイングすることができなくなってしまいました。ほとんど当てて終わりのスイング。それでも何とか最後までプレーしました。体調が悪かったのは残念でしたが、美しい松林の中のコースを存分に体験して満足です。

ちなみにこの日、同組で回った2人はリゾートの会員でした。会員でもプレーフィーは195ドルかかるそうです。そのうちの1人はインド人でしたが、日本語をちょっとしゃべるので、聞くと日本の大学に留学していたとか。しかもそこが私の母校だったので「それじゃ、君、後輩じゃないか」と意気投合しました。こういう出会いがあるのもゴルフの良いところですね。

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